督乗丸

教授は来日し、そのとき、れんぞうは、教授を知多郡美浜町小野浦にある、邦訳聖書顕彰碑と、三吉のお墓がある「良参寺」に案内した。

そのときのことは、中日新聞に載ったのだが、その切抜きが見当たらない。
捨ててはいないので、どこかにあるはずだ。

ということから、航海記、漂流記の物語に興味が湧き、いろいろな本を読んだが、そのなかの一冊が「船頭重吉漂流記」だったのである。
その本は、Kohl教授に貸してあげたが、戻ってこない。
まあ、ご研究に使われているのだろうと、差し上げたということにした。

船頭重吉の船は「督乗丸」といい、半田の港を拠点としていた。
半田から、江戸への積荷は酒、酢、木綿などだ。
難破するときも、いつものように、半田の港を出港し、江戸から何かの積荷を積んで半田に帰る途中だった。

この顕彰碑は、出港した半田の港に設置された。
当然のことだが、コンクリートの堤防は昭和になってから造られたものだが、その下には江戸時代の石垣が残っている。

付近はミツカン酢の蔵が立ち並んでいたが、製造拠点を埼玉に移したこともあって、江戸時代からの酢蔵はほとんど撤去され、景観を損なわないように配慮しながら、新しい建物を建てている。